
本学と地域の産学官連携事例が展示されている、本学本館1階の常設展「山形と芸工大展」。その中の「産業界と芸工大」コーナーには、『おむすび』という冊子が置かれています。これは「東北芸術工科大学後援会」の広報誌で、山形の地で活躍する卒業生を特集することで、芸工大の魅力を知ってもらいたいという思いで、年2回発刊されています。


「東北芸術工科大学後援会(以下、後援会)」では、冊子の発行だけでなく、大学と企業を結ぶさまざまな活動に取り組んでいます。その活動の具体的な内容や、設立?運営の目的について、後援会事務局の野村さんにお話をお聞きします。
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――はじめに、後援会はどのような目的で設立されたのですか?
野村:設立の目的は、大学を支援する企業等と大学の相互理解を深め、大学の教育研究活動を通じて産業界の振興や発展に貢献することです。2015年に設立され、今年で10周年を迎えました。現在の会員数(会員一覧)は、309社です(3月31日現在)。コロナ禍は会員募集が難しかったものの、会員数が前年を下回ることはなく、毎年増え続けています。


――入会のきっかけはどのようなものが多いのでしょうか?
野村:活躍中の卒業生が社内にいるので、先輩に続いて入社してほしいという期待感から入会に至ったケースが多いです。そうした声を受けて、実際に後援会企業だけを集めた企業合同説明会も開催しています。また、「地域貢献している大学だから、自分たちも協働して山形を盛り上げたい」「地元の企業だから」と言って入会されたところもあります。年会費も1万円ですので、入会しやすいのではないでしょうか。
――会費は、どのような活動に使われているのですか?
野村:企業と学生の接点を生み出すためのイベントを開催したり、大学の教職員や会員同士の交流を推進するための会合の実施、後援会企業の経営や事業開発に役立つ会員対象セミナーの開催、芸術に親しむ機会の提供、その他、芸工大の教育研究活動への寄付など、さまざまな活動に充てられています。それにより、地域の発展に寄与するとともに、大学と後援会企業との相互発展に役立てています。


教員や外部講師による会員対象セミナー
事業開発、採用戦略、SNSマーケティングなど、有益な情報や旬な話題をテーマにした講演が行われる
――具体的にどのような活動が好評ですか?
野村:大学の「卒業/修了研究?制作展」の一般公開日前日の学内関係者への内覧日に併せて、学部生や大学院生の作品を鑑賞?購入できる機会として『特別内覧会』を開催しています。教員や学生と直接コミュニケーションをとることもでき、大学の教育成果を感じることのできる場としても機能しています。教員や学生からの解説付きでゆったりと鑑賞できることから大変好評で、参加者は年々増加しています。


――事業内容の中に「地学連携懇話会」とありますが、こちらはどのようなことを行っているのでしょうか?
野村:地学連携懇話会は、後援会企業と大学が教育研究や各種活動について意見交換を行う場となります。後援会の役員は、地域の産業界を代表する方々のため、定期的に大学へ「地域の中核となる大学づくり」に向けた提言を行っています。“学生が山形を好きになるようなカリキュラムづくりを。”、“産業界との結びつきをより強固に。”、“地域への作品設置を増やしてほしい。”など、大学をより良くするためのさまざまな意見が交わされます。


活発な意見交換が行われる地学連携懇話会
――2025年で設立10年目を迎えますが、今年注力する事業はありますか?
野村:発足当時の活動目的に、「魅力ある企業情報を大学へ伝えて卒業生の県内就職者を増やすこと」が掲げられていました。学生が地元の企業との接点をもち、採用情報を入手できる機会はいくつかありますが、実際に進路指導を行っている学科の教員と企業が一堂に会し、各企業の採用基準や卒業生情報などの情報交換を行う場はありませんでした。そこで、今年の5月に、後援会企業を対象として、『後援会企業と学科教員との情報交換会』を開催し、企業の人事?採用担当者の方々と懇親を深める場を創出します。


2019年には、後援会企業と学生の情報交換会を開催した
もう一つは、芸術鑑賞会をさらに充実させることです。例年、山形県護国神社や山形交響楽団と連携して後援会企業の関係者を対象に、護国神社の神殿で「七夕コンサート」を開催しています。コンサート会場と比べても音色に遜色がなく、奏者との距離の近い涼しい環境の中でリラックスして室内鑑賞できる機会はなかなかありません。今年は初めて企画運営に学生も参画させ、この会をさらに盛り上げていきたいと考えています。


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現在、300社以上の企業が後援会の一員として大学を支えています。その支援は、学生たちの学びの場をより豊かにし、アート&デザインの力を有する人材を地域社会へ還元することにつながっていきます。これからも後援会企業と共に歩みながら、学生たちの未来、そしてより良い社会の実現に向けて、東北芸術工科大学は邁進していきます。
(取材:法人企画広報課)

東北芸術工科大学 広報担当
TEL:023-627-2246(内線 2246)
E-mail:public@aga.tuad.ac.jp
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