狩野聖治|山形市の市街地における自動運転の可能性
山形県出身
吉田朗ゼミ
近年地球温暖化などの環境問題により、自動車業界における脱炭素の動きが進んでいる。自動車においても燃費が良いハイブリットの車だけでなく電気自動車などの新たな自動車が普及しつつあり、急速な技術の発展が進んでいる。その中でも自動車の問題として環境面だけでなく安全面や人件費削減などの課題もある。それらを解決する新たなモビリティの形として自動運転車両と呼ばれるものが開発され、人々の生活に新たな豊かさをもたらそうとしている。本研究の目的は、都市部における自動運転車両の円滑な走行やそれに伴う地域の活性化など新たな公共交通の可能性を見出すことを目的として研究を行った。また自動運転による新たな公共交通の形として、走行環境を分析し経済効果や地域活性など山形の市街地における自動運転車両の可能性の評価を目的に研究を進めていくものとする。実際の事例として茨城県境町における自動運転を例に自動運転の可能性を見出すものとする。茨城県境町では自動運転車両による高齢者等の移動手段の確保や地域の活性化を目的とした運行が行われている。それらの現状の調査を行い、そこからどのようにして山形市における自動運転の可能性を図っていくかを決め、さらに山形市での調査を行い可能性を探っていくものとする。山形市での調査項目の中でそれぞれ定義と点数を決め評価を行った。そしてそれぞれの項目ごとの点数を合計しどれだけの点数が得られるかを調査した。山形市は市街地という事もあり、様々な制約が多く自動運転車両にとっては走行しにくい環境もあったが、走行に適している環境もあるためルートを選んでの走行が望ましいと考えた。これからの社会では自動運転車両の技術が発展することで、様々な課題が解決されることが考えられるが新たな問題も発生する可能性がある。特に安全性などについてはいまだに技術開発が完璧ではないため、疑問が残るところではあるが街づくりにおいても自動車業界、モビリティなど様々な面でのゲームチェンジャーとなりえる技術に期待したい。